ライン上の暮らし – 北極圏での人々と自然の物語
Life On The Lineは、圧倒的な環境・文化変化に直面する北極圏の多様な暮らしを祝福するプロジェクトです。写真家クリスチャン・バーネットは、北緯66度33分という見えない線—北極圏—を巡り、8か国にまたがる豊かな人々を撮影しました。すべての写真は、北極圏から35マイル以内でフィルムに収められています。
ヒュー・ルイス=ジョーンズが多くの旅に同行し、クリスチャンが語る印象的な瞬間と北極圏での生活の意味を紹介します。
HLJ – 北極圏は8か国を横切る見えない線です。この「Life on the Line」プロジェクトはどのように生まれましたか?
CB – 飛行機の機内誌で北極圏の地図を見たのがきっかけです。瞬時にアイデアが浮かび、実現には多大な時間と資金が必要だとすぐに悟りました。広大で空白に見える場所を分断する点線に魅了され、やや執着するほどになりました。北緯66度33分という数学的な線が、さまざまな国と多様な人々の生活をつないでいることに魔法を感じました。
最初の旅について教えてください。
最初の旅は2006年のフィンランドです。シンプルに「北極圏に住む人々を撮影する」ことが目的でした。中判ハッセルブラッドでカラー・フィルムを使用し、フィンランド人のアシスタントと事前に撮影を計画しました。この手法が以後のすべての旅で繰り返されました。人々と出会い、会話し、写真を撮り、次の場所へと移る――それが連続した濃密な体験でした。
最初に撮った写真は、氷上に大きなコルクスクリューのような道具で穴を開けていたティモです。凍った湖の厚さを測り、車が通行できるか確認していました。当時は湖上を車で走ること自体が驚きでしたが、北極圏では凍結した海氷・湖・川を移動するのは日常です。7年後、プロジェクト最終のフィンランド訪問で、冬の訪れと共に小屋を建てていたティモに再会しました。
遠隔地へ足を伸ばすことは大変ですが、北極圏自体が観光資源として注目されていますよね。
確かに、観光客が増えることで開発が進む側面があります。例えばフィンランドのロヴァニエミは「サンタの村」や線上に手紙を投函できるスポットで有名です。国によってはモニュメントやプレートが設置され、ホテルの看板が目立ちます。アイスランドのグリムゼー島では、線を示すパイプを飛び越える体験ができます。意味は薄いこともありますが、どこか面白く楽しいものです。
ノマドのネネツ族と共に過ごした夜は忘れられません。トナカイの皮で作ったテントで寝ましたが、子どもたちは小さなDVDプレーヤーで映画を観ていました。期待とは違う現実でしたが、むしろ興味深かったです。グリーンランド西海岸でイヌイットのハンターと釣りをした夜は、彼が撮ったデジタル写真をすぐにフェイスブックにアップロードしていました。妻は地元の美容師です。彼らはむしろ現代社会と深く結びついていると感じました。
北極圏は「ゲートウェイ」とも呼ばれますが、あなたにとってはどんな場所ですか?
北極圏は想像上の場所でありながら、実際に存在し、現代と自然が交差する領域です。広大な景色の中で、時に街のすぐ近くに広大なツンドラが広がります。最寄りの町まで数日かかることもあり、季節によっては数か月間孤立することもあります。そこには自由があり、遠くの水平線が約束されたように感じます。私は北極圏を恐怖の領域ではなく、魅力的な空間として体験しています。
冬の光は霊的で独特の質感があり、まるで別世界にいるかのようです。広大な無地の風景は人間の存在が際立ち、北アイスランドの北海岸を走りながら、誰にも会わない真冬の嵐の中で車の中に身を潜めて過ごした日もあります。こうした経験が、私にとっては快適さと冒険心を同時にもたらします。
私の写真は旅の体験全体を伝えきれないことがありますが、ポートレートは言葉では語れないストーリーを語ります。人の顔を見ることへの永遠の興味が、特別な瞬間を捉える鍵だと信じています。
写真がもたらす最大の魅力は、カメラがなければできない場所へ行き、行動できることです。




