ミシュラン星付き餃子と広東料理の高級レストランを巡る、香港九龍への食の旅
香港島にとどまらなくても、絶品グルメは楽しめます。食通なら、九龍の本土エリアで指が止まらない美食ツアーを計画してみませんか。
香港――今回の1週間の旅で最も大きな学びは、街とその700万人の住民がミシュラン星に対して非常に真剣であることです。アジアの食の首都と称される香港は、豊かで多様な料理シーンが世界屈指の食事スポットとして評価されています。そのため、地元の人々がミシュラン星付きレストランについて語る頻度は驚くほど高いです。空港でピックアップしてくれたタクシー運転手から、婚約者のためにオーダーメイドスーツを作ったテーラーまで、会話の中で「香港には74軒ものミシュラン星付きレストランがある」という話題がほぼ毎回出てきました。
新しい街でやりたいことリストの中で、豪華レストランは通常は下位に位置します。私はデザイン性の高いカフェや、何十年も続く小さな隠れ家的レストランが好きです。しかし今回、意識的に高級ダイニングに挑戦し、ミシュラン認定の名店2軒を巡る「食の一日」を企画しました。
朝は、インターコンチネンタル香港のハーバービュー部屋でルームサービスを楽しみながら、窓越しに香港島の壮大なスカイラインを堪能しました。国際貿易センターやヴィクトリアピークの展望台と比べても、ここは間違いなくトップクラスの眺めです。
ロビーへ降りると、エグゼクティブ・スーシェフのSimon Kwokと出会い、近くのモンコック・ローカル・マーケットへ案内してもらいました。ホテルの朝食ビュッフェを担当するだけでなく、ゲスト向けに食の散策ツアーも手掛ける彼は、現地の食文化を知る絶好のガイドです。
香港のウェットマーケットはどこでも見かけますが、フルーツの品種や魚介類の鮮度を体感したいならモンコック・ローカル・マーケットが最適です。鶏が鳴く檻、プラスチックのバケツに入った跳ねる魚、バスケットに山積みされた熱帯果実――その光景はまさに五感で味わう体験です。Kwokシェフが隣にいると、見慣れない果物の名前や味、子どもの頃に食べた甘い豆腐と黒砂糖のスナックまで詳しく説明してくれます。※マーケットを訪れる際は、足元が滑りやすいので閉じた靴を履くことをおすすめします。
ホテルに戻り身支度を整えた後、プライベートの点心クラスに参加しました。インターコンチネンタル香港には、Alain Ducasseが手掛ける海鮮レストラン『Rech』やNobuなど有名店が揃いますが、今回絶対に外せないのが『Yan Toh Heen』です。こちらはミシュラン2つ星を獲得した広東料理の名店で、玉石の彫刻が施されたエレガントなダイニングルームとハーバーの眺めが特徴です。エグゼクティブシェフのLau Yiu Faiと副料理長が、約1時間にわたって餃子作りの基礎から折りたたみ、ひだを入れる高度なテクニックまで丁寧に指導してくれました。
自分たちで作った蒸し餃子を先にいただき、続いて『Yan Toh Heen』の看板メニュー、北京ダックを楽しみました。ダックは24時間前に予約が必要で、2コースに分かれて提供されます。まずはパリパリの皮を薄餅と多彩なタレで食べ、次に細かく刻んだダック肉をレタスで包んで味わいます。デザートは黒バジルシードとジンジャーのパンナコッタ、ジンジャーアイスクリームと続き、最後は消化を助ける熱々の緑茶で締めくくります。
昼食後、少し仮眠を取った後、最後の目的地へ向かうためホテルを出ました。地下鉄やバスなら30分以内で行けますが、散歩しながら運動も兼ねて徒歩1時間の距離を歩きました。目的地は深水埗にあるTim Ho Wan(ティム・ホー・ワン)です。香港発の点心チェーンで、世界で最も低価格でミシュラン星を獲得したレストランとして有名です。2人分のディナーは約25米ドルと驚くほど安く、店の前に小さな列ができているのが目印です。待ち時間は15分ほどで、英語メニュー(要請すれば)で25種類以上の点心から選べます。おすすめは焼き豚入りのバンズと蒸し牛肉団子でした。味は確かに良かったものの、過剰な期待ほどではないかもしれません。しかし、サンドイッチ価格でミシュラン星を体験できる点は大きな魅力です。
予約情報
インターコンチネンタル香港の料金はシーズンにより変動し、最低でも230米ドルからです。こちらから予約できます。また、Fathom Travel Desk にお問い合わせいただければ、旅行全体のプランニングやホテルコンシェルジュによるオーダーメイドの食体験も手配可能です。
旅行計画
アクセス方法
Cathay Pacific(キャセイパシフィック)は、私が最も好む航空会社のひとつです。サービス、機体の快適さ、機内食の質すべてが高水準で、香港発の直行便がニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなど主要米国都市から多数運航しています。唯一の不満は、カスタマーサービスの電話窓口が24時間対応でなく、待ち時間が45分に達することがある点です。
市内の移動手段
香港のMTRは速く、清潔で、使い勝手が抜群です。バス網も広く、遠隔地へのアクセスが容易です。二階建てバスは街並みを眺めるのに最適です。タクシーはほぼどこでも利用できますが、クレジットカード非対応店が多いため現金を持参してください。Uberも利用可能ですが、米国ほど普及していないため、車が来るまで少し時間がかかることがあります。インターコンチネンタル香港を含む多くのホテルは、無料で使えるスマートフォン(Handy Phone)を提供しており、MTRやバスの路線検索に便利です。
ベストシーズン
亜熱帯気候のため、香港は通年観光が可能です。夏は高温多湿で台風シーズンでもあるため、旅行者は3〜4月、または10〜11月の比較的過ごしやすい時期を選ぶことが多いです。
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