アルゼンチンで体験した2つの至福のバスタブ
ブエノスアイレスのタンゴとアンデス山脈の散策に加えて、最高のホテルでゆったりとしたバスタイム。メンドーサ在住の作家ノラ・ウォルシュは、当たり前の観光を置き、贅沢な入浴体験に舵を切った。
環境への配慮と入浴への情熱
自分は環境に配慮した人間だと考えているが、バスタブに水を満たすときだけは例外だ。深く浸かる入浴のリラクゼーション効果が、心身を整え、結果的にポジティブなエネルギーを世界に還元できるとすれば、バランスは取れているのかもしれない。
私はミネラル塩やエッセンシャルオイルをたっぷり入れた熱い湯に浸かる儀式的な入浴を好む。香りのキャンドルと耳に優しい音楽が流れる空間は、数時間の至福の時間へと誘う。
旅のスタイルが変わる
若い頃は、アルゼンチンの街を徹底的に探検し、体力の限界まで駆け回っていた。20代前半はキューバラムを半瓶飲み、夜明けまで踊るのが最高の夜だった。30代に入り、ラベンダー塩とユーカリオイルを入れた熱い湯に浸かることが「最高の贅沢」になった。go‑go‑goからbreathe‑breathe‑breatheへとシフトしたのである。
ブエノスアイレス:Algodon Mansionでのバスタブ体験

ブエノスアイレスの10室規模ブティックホテル Algodon Mansion にチェックインした瞬間、バスルームの光景に息を呑んだ。大理石の床に浮かぶ独立型バスタブは、まさに土曜夜のパーティー会場だ。
メニュー式のバスオイルはラベンダー・アニス、アルゴドン果樹園、オリーブオイルとローズマリー、そして浄化効果のある砂漠のセージと多彩。コンシェルジュにエッセンシャルオイルのドロッパーをお願いし、照明のムード設定を試すと、ディスコライトが揺れる自分だけのフェスタが始まった。
ビデオタイムラプスで見る、ひとりパーティーの様子。
バリロチェ:Llao Llao Hotelの絶景バスタブ
次に向かったのはバリロチェの Llao Llao Hotel。アンデス山脈の麓、ナウエル・フアピ湖の南岸に位置し、バルディビア森林とパタゴニア草原に囲まれた絶景スポットだ。

窓の外に広がるパノラマ。
バスタブは広く、朝日と夕日を同時に眺められるほどのロケーション。ラベンダー塩を追加で注文し、ヘッドレストを調整して直射日光を遮った。湯はまずぬるめにし、徐々に温度を上げることで底から湧き上がる温水が上部の冷水を押し流すという、私流の入浴テクニックも実践した。
昼間はハイキングよりも、バスタブでのんびり過ごすことにした。ハウスキーピングのバスソルトやボディウォッシュを少しだけ持ち帰り、家でもLlao Llaoの癒しを再現できるようになった。

ほとんど夢のような光景:Llao Llaoにかかる虹。
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