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ブエノスアイレス・サンテルモで出会う歴史と情熱

Fathom の寄稿者アンナ・ペトロウは、ブエノスアイレスのサンテルモ地区で写真家・ライターとして活動し、現地紙 El Sol de San Telmo に寄稿していました。文学を学び、食に恋し、1970 年代の『汚い戦争』の影を肌で感じた彼女は、かつての暗黒時代が残す哀しさと美しさ、詩的な雰囲気を語ります。

サンテルモに足を踏み入れると、時間が逆戻りしたかのよう

ブエノスアイレスは昼夜問わず活気に満ちていますが、サンテルモに入るとその喧騒が一瞬だけ止まります。私が初めてこの街を訪れたのは、肌寒い日曜の朝。バスの乗客はみな、黒いレザージャケットにジーンズ、重厚なブーツという典型的なポルテーニョスタイル。薄い霧が街を包み、私はカーロス・カルボの停留所で降り、色鮮やかで緻密なストリートアートに目を奪われました。

ブエノスアイレス・サンテルモで出会う歴史と情熱

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路上の音楽と職人たち

古びた男性が恋のバラードを奏で、職人が細部にこだわった革ベルトを縫い上げている光景に出くわしました。タングを踊るカップルが観客なしで情熱的にステップを踏む姿も。

アンティークマーケットで時をさかのぼる

プラザ・ドレゴ近くの路地から流れるタングの音に導かれ、世界有数のアンティークマーケットへと足を踏み入れました。古い邸宅の中にある白黒タイルの中庭は苔が生え、屋根裏からはハトが飛び交います。そこには、かつてのアルゼンチン黄金時代を生きた老人たちが、タングを踊る女性の炭素画や、古時計、彩り豊かなガラス製ソーダディスペンサーなどを販売していました。

ブエノスアイレス・サンテルモで出会う歴史と情熱

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アルゼンチンの人々は温かく、寛容

雨の中、仕事に遅れた私がタクシーを奪われたことに腹を立てていたとき、運転手の代わりに女性が車に招き入れ、スペイン語が上手だと褒めてくれました。乗車代金は彼女が支払い、親切さに心が温まりました。

忘れない、そして前進し続ける街

サンテルモは単なる観光スポットではなく、かつて失われかけた文化を守ろうとする住民たちの情熱が息づく場所です。芸術家たちが観光客向けに商品を作るだけでなく、失われた権利を取り戻すための自己表現の場でもあります。アルゼンチン人は過去を忘れませんが、決して諦めずに前へ進み続けています。サンテルモはその証です。

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