インドの避暑地:21世紀の課題と新たな取り組み
はじめに
イギリス植民地時代に設立されたインドのヒルステーションは、暑い平野部からの逃げ場として涼しい気候を提供し、夏は避暑、北部では冬にスキーが楽しめる雪山が魅力です。しかし、人気が高まるにつれて混雑が深刻化しています。かつてイギリスの夏の首都であり、ヴィクトリア様式の建築で映画ロケ地としても知られたシムラは、交通渋滞や歴史的インフラへの負荷が課題です。
シムラのサステナビリティへの転換
シムラでは、植民地時代の建物を再利用する取り組みが進んでいます。1888年に建てられたヴィセラル・ロッジは、現在インド高等研究所(Indian Institute of Advanced Studies)の拠点となり、一般公開される美しい庭園を備えています。また、ラジ時代の社交拠点であったガイエティ劇場は精密に修復され、演劇ワークショップや国際アーティスト、地元の公演が開催されています。
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環境への配慮
ユネスコ世界遺産に登録されたヒマラヤ・クイーン号は、車両に太陽光パネルを装着し燃料使用を削減しています。店頭でのビニール袋使用は大幅に制限され、新聞のリサイクルが紙代替品として活用されています。ごみ問題は依然残りますが、モンスーンの雨が分解を助け、街のサルたちが自然のリサイクル役を果たすというユニークな側面もあります。
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住民の視点と建築美
地元住民は植民地時代の美観を大切にし、近代的なデザインには慎重です。一方で、数世紀前に建てられた大規模建築の維持管理は容易ではありません。モック・チューダー様式のコテージは、ヘリテージホテルとしてリノベーションされたものや、野生の庭園に囲まれた風化した遺構として残っており、写真撮影に最適です。リッジにある歴史的バンドスタンドは、1960年代まで警察バンドが演奏していた場所で、現在は谷のパノラマを眺めながら食事が楽しめます。
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他のヒルステーションの動向
北部のマナリやムーソリでも同様の再生プロジェクトが進行中です。一方、カサウリやチャイルといった静かなスポットは、手つかずの魅力を保ち続けています。西ガーツ山脈では、コダイカナル、ウータラ(愛称「スヌーティー・オーティ」)やクーヌールが、広がる茶畑の中で静寂な逃避場所を提供しています。
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アウトドアアクティビティ
植民地時代から続くレクリエーションは今も盛んです。ハイキング用の整備されたトレイル、専門ガイドによる野生動物ツアー、乗馬、ゴルフ、クリケットなどが楽しめます。歴史は変わっても、これらのヒルステーションは変わらぬ魅力で訪れる人々を惹きつけています。
インドの旅は、ロングリーピー・プラネットの『India guide book』でさらに詳しく知ることができます。




