フィリップ・イングリッシュとセントピーターズ教会
セントピーターズ教会の概要
セントピーターズ教会は、1733/34年に創設されたセイラムで最初の英国国教会です。この教会の元の建物と、現在見える外観は、裕福なセイラムの商人フィリップ・イングリッシュが寄付した土地に建てられました。
フィリップ・イングリッシュの評価
イングリッシュは、ピューリタンが離れた英国国教会(聖公会)を信仰し、また王政派のエドマンド・アンドロス総督を支持したことから、地域社会であまり好かれていませんでした。ピューリタンたちにとって彼は、圧政の象徴とみなされていました。
魔女狩りと逃亡
1692年4月、イングリッシュと妻メアリーは魔女術の疑いで告発され、審問を受けました。ボストンの牧師サミュエル・ウィラードとジョシュア・ムーディの援助により、二人はニューヨークへ逃れ、セイラムの魔女裁判が終息するまでそこに留まりました。
帰還と財産の喪失
翌年にセイラムへ戻ったイングリッシュは、所有物が没収され、住居が略奪されたことを知ります。その後の生涯を通じて、失った財産の回復を求めて関係者に対して訴訟を続けました。
教会への寄付と墓石
ピューリタン主義に対する長年の対立の象徴として、イングリッシュは1736年に死去する数年前にセントピーターズ教会用地を寄付しました。教会前にある墓石は、もともと教会裏にあったものです。1871年に墓所の上に礼拝堂が建てられたため、墓石は前方へ移設されました(遺骨は礼拝堂の下に残っています)。寄付された土地の墓地には、フィリップ・イングリッシュ自身の遺体も埋められていますが、彼の名前が刻まれた石は残っていません。




