頭蓋骨の洞窟
はじめに
ハイランドの冬は、スコットランド最深洞窟「ウーム・ナン・クレイグ(頭蓋骨の洞窟)」の水没通路を探検するには不適切に思えるかもしれません。しかし、スケジュールに余裕ができ、5段の垂直落下と狭いクローリングを乗り越えた後は、風が止んだような感覚でした。
スコットランドの洞窟ダイビングの特徴
イギリス全体と同様に、スコットランドの洞窟ダイビングは細長いクローリング、長いロープ降下、泥水が中心です。アクセスも車から遠く、装備を背負う人は少数です。
BBCアドベンチャーショーの撮影
この探検はBBC「Adventure Show」の撮影の一環でした。スチュ・キーシーが上部と最初の区間を撮影し、残りは自分で小型ハンドヘルドカメラで撮影しました。装備は7リットルシリンダー2本、サイドマウントハーネス、クライミングハーネス、ロープ105m、ライト、リール、降下・上昇・アンカーキット、カメラを含め約60kgに達しました。
最寄りの道路からは約1.5マイルで、冬季は道路が閉鎖されていたため、実質2.5マイルの上り坂を登ることになりました。
初日の挑戦
前日に他の洞窟を調査した後、雪の中で装備を背負い、部分的に凍結したウェットスーツを着て挑みました。入口は巨大な空洞で、奇妙な樹木が苔や地衣類を垂らしています。降下しシステムに入ると、暖かい土壌に包まれ温度が上がるのを感じました。
狭いクローリングと2回の降下が続き、最初のクローリングは装備を全部一度に引きずることが不可能だったため、何度も往復しながら装備を運びました。
大空洞と「カードの家」
2回目の降下後、狭い割れ目を抜けると、巨大な空洞が現れました。岩の天井は先細りで、底には浅いプランジプールがあります。アンカーを設置し、全装備を固定してから崖下へと降ります。
続く「カードの家」では、巨大な岩板がカードのように積み重なり、狭い通路だけが残されています。数百年の重力と風化に耐えてきた構造は、すぐに崩れそうに見えませんでした。
最後の2つの降下と初回失敗
最後の2つの降下は短い滝と砂時計状の通路でした。砂時計は最初は広く、途中で狭くなり、体を横に向けて通過しなければなりませんでした。
最初のサンプ(水たまり)へ向かう途中、極端に低いクローリングに直面しました。高さは25cm未満で、下半分は水没。装備が重く、体格が洞窟探検に適さなかったため、途中で体が詰まってしまい、抜け出せませんでした。時間が迫り、表面で待っている仲間に遅れを取ってしまい、結局潜水は諦めました。
再挑戦(6月)と成功
翌年の6月、夜を走って再び入口に到着。今回はカメラなし、装備は7リットルシリンダー2本から3リットルに減らし、軽装で挑みました。前回と同じ低いクローリングで何度も詰まりましたが、最後に息を吐き切ると体がスッと通り抜けました。
最後の装備を運び終えると、最初のサンプに到達。浅いU字型の水たまりで、腹ばいで通過しました。その後の低い通路を抜け、次のサンプへ向かう途中で通路が狭くなり、足から先に抜け出せずに撤退しました。
しかし、1976年にアラン・ジェフリーズが初めて挑んだ以来、初めてサンプ1を通過し、サンプ2は初潜水に成功。ついにスコットランド最深洞窟の潜水を成し遂げました。




