タフマン川の再会と冒険
再会の舞台はハス川
北ユーコンの朽ちた桟橋で、私たち六人は肩を並べてフロートプレーンの到着を待っていた。かつては酔っ払って工学部へ向かう若者だったが、今は仕事や家庭、時間の重みを背負う大人になっていた。皺だらけの目と白髪が増えても、友情と冒険への渇望は変わらない。
ハス川――ユーコンのロールスロイス
ハス川は全長にわたって急流が点在し、伝説的カヤッカーのケン・マドセンが『ユーコン川のロールスロイス』と称賛するほどの名流だ。経験豊富なパドラーにとっては、装備一式で挑める上限の白水とされている。
仲間たちの個性
ビッグ・アルは荷物の量に不安を抱え、ボウガーはビールで酔い潰れ、ロケット科学者は家族を離れた寂しさに苛まれ、ヌルムは安全装備の専門家だが緊張でパンツを汚すほどだった。そんな多様な背景が、計画段階の過剰なリスト作成と不安を生み出した。
出発と最初の数日
フロートプレーンでポーター・パドルに降り立ち、装備をポートしながらハス川の源流へと向かった。最初は浅瀬と小さなリップで穏やかに流れ、カヌーの積載量やトイレットペーパーの配分で笑い合う日々が続いた。
白水とチームワーク
ガイドとして安全ラインを取る私と、最大波を狙うボウガーのスタイルは対照的だった。バックフェリーの練習や急流での協調が必要になる中、二人の衝突は度々危機を招いた。
山岳部の激流
ハス川はケイル峰の氷河壁に迫り、12kmにわたる岩礁群とクラスIV以上の急流が続く。最初の大きな落下はロープで「ライン」作業を行い、ビッグ・アルの巧みな操作で無事に乗り切ったが、続くカヌーは転覆し、命がけの救助劇が展開された。
試練と再起
転覆後、私たちは川岸にテントを張り、雨と増水に備えて装備を再度ポートした。雨が止むと、急流は次第に緩み、カヌーは再び滑走し始めた。自然の中での静かな瞬間や、白狼やハヤブサ、カリブーとの遭遇が旅に彩りを添えた。
最後の大急流と結末
ハス川がステュアート川へ合流する直前、地図にも記されていない巨大急流が待ち受けていた。ボウガーと私は単独で挑むことを決め、計画通りにスタートしたが、転覆し水中に沈んだ。奇跡的にカヌーは私の背後に漂い、無事に岸へと引き上げられた。
帰路と余韻
全員が無事に川岸へ戻り、最後は再び桟橋へとカヌーを引いて戻った。ボウガーは忘れた白いバッグをトラックから見つけ、14日間の苦労を乾杯で締めくくった。旅は終わったが、仲間たちの絆と自然への敬意は永遠に残る。




