真夜中の太陽の下で挑んだアマチュア北欧横断歩行
計画と出発
ロンドン南部の薄暗いパブで、北欧の荒野を足で横断する計画を立てた。Google Earthで1日約20マイル、13日間で全行程を走破できると楽観的に算出し、ビール片手に「長時間のシフト」も可能と自信満々でオスロへ飛んだ。北ノルウェーの海岸線を背に、雪を散らす山々を見ながらも、仲間には不安を隠し出発した。
初日の困難
到着後すぐに、河口から上流へ向かう必要があることが判明したが、数マイルで急峻な峡谷に入り、抜け道が見つからないと判断した。そこで谷を抜ける前に撤退し、800メートルの急登を余儀なくされた。厚い植生と灼熱の太陽の下、汗だくの麦パンを背負いながらの登りは想像以上に過酷だった。週に一度のフットサルで体力は保っていたが、軽い怪我が重なり、まずは無事にスタート地点に戻ることが最優先となった。
中盤の過酷な自然
その後の数日は、エルクの足跡が点在する荒野を横断し、広大な湖や河川を渡りながらノルウェーからスウェーデンへと進んだ。北アルスカのツンドラに似た景観の中、燃えるような太陽を避けるために氷水で泳ぎ、蚊の大群に何度も襲われた。スウェーデンの漁師はほとんど裸で、蚊の噛みつきに対抗できずに苦しんでいた。夜は焚き火を囲み、山桜の枝から釣り竿を作っては、四匹の魚を捕まえるなど、限られた食料に変化を加えた。
食料切れと救出
8日目で最初の補給地点に到達できないことが判明し、プライドと頑固さで黙っていたが、結局南へ向かい緊急道路へと迂回した。食料は尽き、ヒッチハイクも失敗し、やむなく舗装道路を歩き続けてガソリンスタンドに辿り着いた。そこで見つけたローカルバスに乗り、スウェーデン海岸へ向かい、疲れ切った体を休めた。その夜は、真夜中の太陽の下で開催されたヘビーメタルフェスに参加し、旅の疲れを忘れた。







