ローマのレザー職人:ダリオ・アルフォンシの手作りチェアとロスチオリでの食体験
ローマの静かな夏曜日
ローマは6月の平日。国民の祝日に影響されたかのように、制服を着た人々が行列を作り、パレードのように街中をゆっくりと歩いていた。軍用バスや警官のパトロールカーがフォーラムの外に集まり、ジェット機が赤・白・緑の煙を上げて飛び交い、遠くで金管楽器が鳴っていたが、イタリア人はあまり関心を示さず、私たちは軽食を探しながら歩いた。
アーレヌラを渡り込んだ頃、ローマは今日も「ローマに来ていない」ことがはっきりと分かった。ほとんどの店が閉まっており、開いている店も眠たげだった。旅行者としては典型的な運の悪さだと感じた。アマルフィ海岸の旅行の最後にローマで数日間過ごす計画を立てていたが、街全体の営業状況を確認し忘れていた。
ロスチオリでの食体験
そんな中、私たちは ロスチオリ に足を運んだ。ここは、シンタ・セーゼのプロシュートを一口食べただけで、私の「世界で好きな食堂ベスト20」に入るほどの魅力があった。狭い通り via dei Giubbonari にあるこの店は、入口が市場になっており、カペッリやオリーブオイル、イタリア各地の食材が棚に並び、冷蔵ケースには肉やチーズがずらりと並んでいる。レストランは奥にあり、テーブルはぎっしり、壁一面にアルコールが飾られていた。次回はディナーに再訪することにした。
レザー職人ダリオ・アルフォンシとの出会い
その後、via dei Chiarivari に曲がり、レザー職人 ダリオ・アルフォンシ のアトリエにたどり着いた。彼は手作りの椅子を専門にしており、店先にはディレクターズチェア、キャンプチェア、折りたたみチェア、ワッシリーチェア、編みロッジャー、円錐形トリポッドなどがまるで待機中の兵士のように並んでいた。店内は、巻かれた革の皮、長い作業台、吊り下げられたスポットライト、ミシン、そしてレンガの本棚に収められた整理された引き出しが、天井のアーチと調和していた。
アルフォンシは中年で穏やかな性格。無理に自分を売り込むことなく、自然体で親しみやすいイタリア人の典型だ。彼の名刺は淡い茶色のエンボス加工されたレザーで、とても魅力的だった。
カスタムチェアの注文
私のイギリス人の彼氏ベンがアルフォンシに仕事について尋ねると、二人はウィンドウに展示されていたトリポリナキャンプチェアに目を向けた。ベンはロンドンの中庭で読書をするのに最適な場所になるだろうと言い、アルフォンシは「カスタムも可能です。数週間でロンドンへ発送できます」と答えた。ベンは濃いオックスブラッドの革を選び、ステッチの糸色も相談した。さらにベンは「椅子の背もたれ上部にイニシャルをエンボスできるか?」と尋ね、アルフォンシは「一度入れると手放せませんよ」と警告したが、ベンは了承。数百ユーロの費用で注文が完了した。
数週間後、ロンドンに届いたチェアは長いチューブに入っていた。職人技が光り、革は美しく、ベンは想像通りの晴れた午後を中庭で過ごすことができた。時間が経つほど味が出るこのチェアは、私がボローニャやパリで集めたハンドバッグを思い出させ、ニューヨークの自宅にも庭があれば自分でも数脚欲しいと感じさせた。
見つけ方
Dario Alfonsi
via dei Chiavari, 4
00186 ローマ
+39-06-6819-2188
info@alfonsidario.it
Roscioli
Via dei Giubbonari, 21
00186 ローマ
+39-06-687-5287
info@salumeriaroscioli.com




