サモスのユーパリニア水道橋が復元、全長1,036mのトンネルが一般公開
サモスのユーパリニア水道橋が復元、全長1,036mのトンネルが一般公開
2023年5月から、訪問者はアンベロス山を貫く全長1,036メートルのトンネルを歩くことができるようになりました。
復元プロジェクトの概要
3年間にわたる修復作業と310万ユーロの投資により、古代の水道橋は完全に復元されました。中央考古学評議会の許可が下り次第、一般公開が開始されます。
歴史的背景
紀元前6世紀中期、メガラの建築家・土木技師ユーパリノスが、サモス島の都市国家(現在のピタゴリオン)に水を供給するために設計しました。支配者ポリュクラテス(紀元前538〜522年在位)の命により建設され、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは「第8の驚異」と称賛しました。
見学体験
トンネル内部は当時のままの雰囲気が残り、足元は泥濘し、天井からは水が滴り落ちます。深さ9メートル以上の溝や岩に頭をぶつける危険もあり、ヘルメットを装着した上で慎重に進む必要がありますが、これらすべてが古代技術への敬意と冒険心を呼び起こします。
関係者のコメント
文化大臣リディア・コニオルドゥは「このトンネルは島の宝石であり、観光客を惹きつける重要な資産です」と述べ、地元議員ディミトリス・セヴァスタキスは「単なる技術的偉業ではなく、深い思索と反省の層が体験を特別なものにしています」と語りました。文化省古代遺跡修復局長ディモステニス・スヴォロプーロスは「サモスの栄光にふさわしい復元作業でした」と評価しています。
ユーパリノスの驚異的な技術
山と町の間に位置するアギアデスの湧水から水を引くため、ユーパリノスは単純な測量器具と高度な数学を駆使し、山の両側から同時にトンネル掘削を開始しました。この手法は当時の旅行者ヘロドトスをも驚嘆させました。




