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インドで、理由もなく怒鳴ってしまった日

序章

デリーの自室で時間を確認したとき、重要な電話をかけなければならないことに気づいたが、携帯の残高が足りないことにハッとした。急いでホテルを出て、SIMカードをチャージできる店を探すことにした。

近くのマーケットへ向かうと、左も右も見渡した。道路の向こうに携帯ショップが見えたので、そこへ向かうことにした。途中、リキシャが足元をすり抜けそうになり、バイクの運転手が執拗にクラクションを鳴らし、狭い路地に車が無理やり入ろうとしてドライバーが大声で道を開けろと叫び、ゴミの山に足を踏み入れ、ベルト売りの店前で別のゴミ山が燃え上がり、通行人が路上で唾を吐き、私の靴にかすかな痕が付く――、とにかく良くないスタートだった。

最初の失敗

最初に見つけた携帯ショップでは、私の利用しているキャリアのチャージは取り扱っていなかった。店員は「こっちに行けば見つかるよ」と曖昧に手を振り、私は再び探し始めた。

十数分後、三軒の携帯ショップを回ったが、どれも私のキャリアのチャージは扱っていなかった。電話はすでに五分遅れで、前夜はほとんど眠れず、疲労がたまっていた。デリーの混沌とした市場で車や牛、露店を避けながら歩き回り、騒音にさらされ、ゴミを踏み、通行人に「公式観光案内所」へと誘導される――。ストレスが急速に増幅していくのが感じられた。

ついに見つけた店

深呼吸を試みたものの、せき込みが増えてイライラする中、次の角に大きな携帯ショップを発見した。その店のウィンドウには私のキャリアのロゴがはっきりと掲げられていた。

走って店内に入り、チャージを依頼した。電話番号は覚えていなかったので、ポケットに入れている小さなプラスチック製のフォルダ(表面に電話番号のシールが貼ってある)を店員に渡した。店員は番号を入力し、代金を支払うとすぐに「チャージ完了」のSMSが届いた。

怒りの爆発

支払いを済ませて店を出ようとしたとき、フォルダが返却されていないことに気付いた。そのフォルダには重要な連絡先が書かれた紙が入っていた。

店員はデスクの上や引き出し、床を探したが見つからない。私はますます怒りが募り、「フォルダを渡したんだ、すぐに見つけてくれ!」と声を荒げた。店員は再度デスクの下やパソコンの裏、ポケットまで確認したが何も出てこなかった。

時計を見ると、電話はすでに十分遅れていた。私は「もう一度よく見て、見つけたら持っておいて、後でまた来る」と言い残し、店を怒鳴り声で後にしてホテルへと走り去った。店員の呼びかけは無視し、群衆をかき分けながら部屋へ戻ることだけに必死だった。

気づきと教訓

部屋に戻り電話をかけようとした瞬間、ポケットからインド通貨とともにプラスチックフォルダも取り出した。店員はチャージ代金のお釣りと一緒にフォルダを返してくれたのだが、イライラのあまりそれに気付かなかった。

その事実に気付いた瞬間、私は椅子に倒れ込み、顔をテーブルにうずめて「本当にバカなやつだ」と自嘲した。旅のハイライトとは言えなかった。

この経験から得た教訓は、焦りやストレスで他人に八つ当たりしてはいけないということだ。自分の問題に対処する余裕がないときは、カフェで一息つく、静かなレストランで座る、または公園で少し休むなど、冷静になる時間を作るべきだ。そうすれば、電話が多少遅れたとしても、周囲の人々に失礼な態度を取ることはなかったはずだ。


同じような体験談や、旅行中・日常でイライラをコントロールするコツがあればぜひ教えてください。


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