ロードトリップ用ミックステープの作り方
音楽で旅を彩る
3歳の頃、祖父がエレクトロホームのレコードプレーヤーでハリー・ベラフォンテを流してくれたことが音楽への入り口でした。その後、10歳で兄にドリー・パートンの全10枚を聴かされ、十代からは恋人や大切な友人のためにミックスCDを作るようになりました。私にとってミックステープは、旅先での思い出や友情を音楽で語る儀式です。
毎年、友人のステファニーとニューヨーク州北部へ「友情ハネムーン」のような旅に出ます。その際に作るサウンドトラックは、共通の体験や好きな音楽、そして都会の喧騒からの逃避をテーマにしています。例えば、NYCのCMJフェスで出会ったパトリック・ワトソンの『The Great Escape』や『Man Under the Sea』、ボブ・ディランの『Boots of Spanish Leather』など、旅先で出会ったアーティストの曲を必ず入れます。
旅先でのエピソード例
ブロンクスから車で出発し、自然散策、エジプト風レース、ウッドストックのレコード探し、ビッグインディアンのピーカムースでの食事、そしてキャッツキルズの可愛らしいB&Bに宿泊。ある年は世界最大のカレイドスコープを見学し、別の年はリンゴ狩り、最近ではTuthilltown Spirits Distilleryでハドソンベイベー・バーボンをテイスティングしました。こうした体験に合わせて作るミックステープは、旅の雰囲気を音楽で再現します。
ステップ1:メッセージを瓶に入れる(遠慮しない)
ミックステープはストーリーテリングです。対象者やシチュエーションに合わせて曲を選びます。例えばキャッツキルズ旅行では、古い名曲と新しいお気に入りを交え、ステファニーのインディーロック中心の音楽観を広げることを狙います。過去に使った曲は絶対に入れない「ノンリピート」ルールを守り、レイ・チャールズの『Careless Love』やホース・フェザーズの『Belly of June』、ラウドン・ウェインライトIIIの『The Swimming Song』など、相手がまだ聴いたことのない宝石を投げ入れます。さらに、サム・クックやジョニー・キャッシュ、スプリームスといったソウル系の曲で心を温めます。
ステップ2:シーケンス(曲順)を練る
曲は必ず順番通りに聴くよう指示します。曲と曲のつながりがミックスの命です。たとえば、エネルギッシュなダンスナンバーの後にボン・イヴァーのゆったりしたバラードを直につなげると違和感が出ます。代わりにA Tribe Called Quest、Aloe Blacc、Francis and the Lights などの「ブリッジ」曲で流れを滑らかにします。また、同じアーティストの曲を連続で入れないことも重要です。ミックスは「ミックスアップ」こそが本質です。
ステップ3:リズム感を熟考する
スロージャムとダンスフロア向けのアップビートを交互に配置し、リズムが支配的にならないようにします(もちろん、目的がパーティーなら例外です)。ベースとなる曲リストを作ったら、実際に再生して微調整します。私はiPodにドラフト版を入れ、通勤電車でリズムのつながりをチェックするのが習慣です。
今年は「Upstate New York Autumn Mix」を作成し、ブルーグラスとソウルで夏から秋への移り変わりを表現しました。ぜひ聴いて、北部ニューヨークの甘い風景を体感してください。
ミックスの入手・視聴方法
旅行プランの宿泊・食事情報は Catskills 旅程ページ をご覧ください。
「Beth's Upstate New York Autumn Mix」は以下からダウンロードできます。
トラックリスト:
1. "That Home" – The Cinematic Orchestra (feat. Patrick Watson)
2. "Goshen" – Beirut
3. "Calgary" – Bon Iver
4. "Award Tour" – A Tribe Called Quest
5. "Otis" – The Durutti Column
6. "If You Want To Be Happy For The Rest Of Your Life" – Jimmy Soul
7. "King of Diamonds" – Motopony
8. "Playing House" – Active Child
9. "Blue Ridge Mountains" – Fleet Foxes
10. "Jolene" – Dolly Parton
11. "Queen Bitch" – David Bowie
12. "Clawhammer Melody" – Steve Martin
13. "King of Pain" – The Police
14. "We Can Work It Out" – Stevie Wonder
15. "Telephone Line" – Electric Light Orchestra
16. "Hard Times" – Gillian Welch
17. "Finch On Saturday" – Horse Feathers
18. "You Make Me Smile" – Aloe Blacc
19. "I Know Where The Summer Goes" – Belle and Sebastian
20. "Measurements" – James Blake
さらにチェック!
New Orleans is Music to My Ears
Mixtape for the Road: Coachella 2012
Reggae Tones in Jamaica




