中国で食べ歩き:絶品グルメ巡り
中国の広大な大地は、驚くほど多様な文化を映し出しています。漢族を中心に、50以上の民族がそれぞれ独自の伝統・言語・暮らしを持ち、訪れる人々を魅了します。
そんな多様性の中で、全ての中国人を結びつける情熱があります。それは「食」への愛です。挨拶は「お元気ですか?」ではなく「もう食べましたか?」で始まります。旅行者にとっては、国内各地で繰り広げられる忘れられない美食の冒険が待っています。
中国の豊かな食文化を体現する、数多くの絶品料理をご紹介します。
皇帝のご馳走:北京ダック
北京ダックは、かつて紫禁城の皇帝専用とされた料理です。皇帝御用の料理人がレストランを開いたことで一般に広まりました。西洋風の甘いタレとは異なり、本格北京ダックはジューシーな肉を薄いクレープに包み、甘辛いタレとともにいただくのが正統です。全聚徳(クァンジューデ)などの老舗は高価ですが、北京の路上でも手頃な価格で楽しめます。

全聚徳で焼き上げられる北京ダックの様子。
冒険心くすぐる屋台スナック
北京の夜市、例えば王府井近くの東華門(Donghuamen)では、羊の内臓スープやバーベキューされたサソリ(時には生のまま)といった大胆な一品が楽しめます。活気あふれる屋台は、中国ならではの挑戦的な味覚体験を提供します。

北京の屋台で食べ物を販売する様子。
辛党天国:四川・重慶
辛いもの好きにはたまらない、四川省と重慶市の料理は世界的に有名です。大量の唐辛子と痺れる花椒(四川胡椒)を使った激辛料理が揃い、特に「火鍋」は沸騰した辛いスープに各種食材を入れて自分で取り分けるインタラクティブな食体験です。
湖南省の紅焼肉
毛沢東の出身地、湖南省では「紅焼肉(hongshao rou)」が名物です。脂身の多い豚バラ肉を砂糖でカラメル化し、甘辛いタレでゆっくりと煮込んで柔らかく仕上げます。口の中でとろける旨味は地元でも絶大な人気です。
広西のユニークな名物
桂林のカルスト地形が広がる広西壮族自治区では、地域で許容されている場合に限り「犬肉鍋」や、陽朔(Yangshuo)の名物「ビール魚」などが楽しめます。ビール魚は淡水魚をビールで煮込み、柔らかく風味豊かな一品です。
北部の肉料理とロシアの影響
内モンゴルや新疆など北部地域では、羊肉の串焼きが至る所で見られます。さらにハルビンでは、冬の氷灯祭とともにロシア風のシチューやキャビア、ウォッカが提供され、異国情緒あふれる食文化が融合しています。
この記事は2014年4月に最終更新されました。




