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米国家族、ドイツの祖先を探す旅――言語は不要

はじめに

家族の系図をたどる新しい旅行スタイルが注目を集めています。リサ・パリッシュは、ドイツ・ウルム郊外の小さな村へ、家族とレンタカー、そしてほとんどドイツ語が話せない状態で祖先探しに出かけました。その様子をレポートします。

旅の動機と計画

ウルム(ドイツ)――旅行はビジネスかレジャーか、と思っていた私ですが、ancestry.comやテレビ番組『Who Do You Think You Are』の影響で「系図旅行」という新しいカテゴリーが生まれました。自分のルーツを知りたくなるのは人間の本能です。そこで、父方の先祖がかつて暮らしていたとされるスイス近郊の村ヌーベルクへ向かうことにしました。

私はオハイオ出身で、10年のニューヨーク生活の後、1年半前にベルリンに移住しました。春に家族でヨーロッパ旅行を計画し、ベルリン滞在後にウルムへ向かい、そこから車で30マイル離れたヌーベルクへ向かう予定です。手がかりは、父が ancestry.com で数日かけて作成した家系図。そこに、曾祖父グスターヴ・ガイガーが「Neuburg(ヌーベルク)」出身と記されていました。

ウルムからヌーベルクへ

ベルリン、プラハ、ミュンヘンを巡った後、ウルムで2泊し、レンタカーでヌーベルクへ向かいました。父は「もし明日がうまくいかないならウルムに戻って昼食をとるだけでもいい」と言っていましたが、私たちは期待と不安で胸が高鳴っていました。

車のナビに「Neuburg」と入力し、出発。途中、白い教会と灰色の家々が点在する小さな村が見えてきました。村は全体で約15軒ほど。教会の駐車場に車を止め、私は先に歩いてみると、大きく「GEIGER」と刻まれた墓石を発見しました。

「これで正解!」と歓喜しましたが、残念ながらそれは亡くなった先祖の墓石で、生きている親戚は見つかりませんでした。

予想外の出会い

教会の周りで花に水をやっていた女性に父が話しかけましたが、英語は通じませんでした。私が限られたドイツ語で自己紹介すると、彼女は嬉しそうに「シカゴに家族がいる」と話し、しばらくの間「eine Minute bitte(1分待ってください)」と言って戻ってきました。

彼女は私たちを隣の町ラウターハッヒへ案内し、そこにある家の前でノック。70代前半の女性が出て、二人で笑いながら会話。裏庭に入ると、緑の帽子をかぶり伝統的なドイツの服装(レーダーホーゼンに近い)を着た80代の男性が木を削っていました。父が家系図を見せると、男性は黙って家の中へ入りました。

続いて40代前半の男性が現れ、英語が少しできると言って自己紹介。彼は「Geiger, Geiger, Geiger! それが私の母で、あれが父です」と言い、持っていた紙に自分の家系図を広げました。私たちの家系図と比べると、ほぼ同じ枝が重なっていることがすぐに分かりました。

この偶然の一致はまさに魔法のようで、たった40分で遠い親戚とつながることができました。

別れと余韻

短時間の訪問だったため、長居はしませんでしたが、メールアドレスを交換し、感動的な出会いを胸に帰路につきました。帰りの車中、母が「ジム、教会に入ってなかったよね?」と指摘。実は、父が車から取り出したブリーフケースが墓地の真ん中に置き忘れられていました。その中には家の鍵とパスポートが入っており、慌てて回収しました。

ウルムに戻り、ドナウ川沿いのレストランでビールを飲みながら、あの奇跡的な出会いを噛み締めました。言葉も通じず、見知らぬ土地で、血のつながりを実感した瞬間は、一生忘れられない宝物です。

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