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リスボンで出会った、友達になりたがる失敗したピエロに注意

リスボンで出会った、友達になりたがる失敗したピエロに注意

はじめに

旅先で見知らぬ人と仲良くなるのは楽しいこともありますが、うつ病で失業した元パフォーマンスアーティストがあなたの一生に一度のリスボン旅行を台無しにすることもあります。読者投稿の実体験です。

リスボンでの出会い

大学と大学院の間の一年間、ソロで働きながら旅をしていた私。静かな住宅街にある清潔で開放的なホステルに荷物を置くと、すぐにマッサージ師のヘレニと友達になり、街の散策へと出かけました。リスボンの美しさに圧倒され、石畳の路地を曲がるたびに新しい景色が現れ、ベンチに座ってチーズを食べながらこれまでの人生やこれからの夢を語り合う、まさに理想的な旅仲間でした。

不快な同居人

ヘレニが部屋で支度をしている間、私は共用ラウンジで夕食を待ちながら、今日見たことをボロボロのノートに書き留めていました。そのとき、怒りと抑うつが全身からにじみ出る、ぼろぼろの男性がソファに座りました。

目を合わせずノートに視線を固定したまま、彼は大きく息をつきながら私の隣に座り、コックニーアクセントでこう言いました。

「'エロー、ここが嫌いだ」

続けて、アメリカが好きだったが犯罪歴が原因で入国を拒まれ、仕方なくリスボンに来たと語り始めました。彼の名前はトム。イギリスのように暗くて汚い街だと文句を言い、世界中が自分に敵意を向けていると嘆いていました。

同情と自己犠牲の狭間で

同情心はあったものの、私は過去に他人への共感が罪悪感に変わり、自分の旅を台無しにした経験があります。トムの話を聞き続けるうちに、私は彼を他の宿泊客に紹介しようと試みましたが、結局は皆が同じように彼を引き取るだけでした。

翌日、シントラへの日帰り旅行を計画したグループがトムに嘘をつき、最終的に真実を伝えると、彼は「リスボン郊外に行きたい」と言いましたが、結局は私たちの後ろについて雨や不運の不満を漏らしながら歩きました。

「失敗したピエロ」の正体

列車の中でトムは自分は「パフォーマンスアーティスト」だと語り、実はクラスターの治療目的でサーカススクールに応募したが断られ、芸術家としての道を模索しているだけだと明かしました。要するに、彼はクラスターの「失敗したピエロ」だったのです。

旅の余韻と結論

私たちはリスボンの豪華な邸宅や庭園を巡りながら、トムの影が写真の隅に映り込むたびに、彼の悲しげな眼差しに胸が痛みました。最終的にトムは旅団から離れ、私たちもそれぞれの道へと戻りました。自分の体験を最大限に楽しみつつ、明らかに苦しんでいる人に対して無理に親切を尽くすべきか悩む場面は、今後の旅でも考え続ける課題です。

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