アイスランド環状道路での冒険とハプニング
オフシーズンに旅行すると、計画はしばしば変更を余儀なくされ、目の前にあるものを最大限に活用するしかありません。シェリ・リフキンと冒険好きな彼氏は、アイスランドを一周するロードトリップで過酷な天候、広大な荒野、息を呑むような風景、そして妖精の存在すら感じました。
旅のきっかけ
すべてはトライベカ映画祭で観た映画『Land Ho!』から始まりました。70代の二人がアイスランドを即興で旅する物語に感銘を受け、私たちも同じ道を走りたいと意気込んだのです。
計画の立案
夏は混雑と高額が予想されたため、観光客が少ない秋を選択。航空券は直前に予約し、10月下旬の方が安く抑えられました。昼間は曇りがちで、ミッドナイトサンは見られませんが、オーロラの可能性がある点で納得しました。
リッチは防風・防水のレイヤーを揃え、アイスランドでは傘はほとんど使わないと助言。私たちの旅は、首都レイキャビクを出発し、時計回りにリングロード(ルート1)を一周するプランAが主軸です。西側の半島を大きく迂回するだけで、ゴールデンサークルは除外しましたが、滝・火山・自然の驚異を満喫できるコースです。
道中の様子
DAY 1: NYC → レイキャビク
アイスランディック・エアで夜行便、早朝に到着。街は涼しく快適で、徒歩で散策しながら手作りのニットや66º Northのアウトドアウェアを見て回りました。夜はバー探しに失敗し、早めに就寝。
ハイライト
ハットルグリムス教会:5,275本のパイプオルガンが調律中で、まるでオペラのような音色。天候が良ければ塔へ上がり、街と海のパノラマを堪能できます。
ラウガルダルスロウグ温泉:屋外の地熱プールでリラックス。スパというよりコミュニティプールですが、温かさは格別です。
宿泊
シティセンターホテル:個性的なブティックホテルで朝食バイキングとマイクロブリューバーが魅力。ラウガベーグル通りへ徒歩圏内。
食事
朝食はプリキッドでアメリカンスタイルのダイナー風、昼食はベルソン・マトゥスでスープと自家製パン、午後はレイキャビク・ロースターズで自家焙煎コーヒー、ディナーは高級レストランフィスクマルカドゥルンでシーフードを堪能。
DAY 2: レイキャビク → スティッキショルムル
スナエフェルスネス半島を迂回し、海と雪に覆われた山々が対照的に広がる風景を堪能。映画『地底旅行』の舞台でもあります。夜は観光客が少ないスティッキショルムルに宿泊。
ハイライト
ボルガネス定住センター:期待外れの展示でした。
ラウドフェルスジャ:数分で辿り着く滝と隠れた洞窟。
ブディル:黒白の小教会が溶岩原に佇む、絵葉書のような光景。
宿泊
予約ミスでホテル・スティッキショルムルに変更。シンプルだが清潔。
食事
昼はホテル・リュークァンディで自家製スープとパン、夕食はプラシッドで閉店時間に間に合わず、マッシュルームスープとバターたっぷりのパンだけに。
DAY 3: スティッキショルムル → アークレイリ
北部へ向かう未舗装の道を走り、羊がのんびりと草を食む風景やフィヨルドを眺めました。途中、アイスランド馬と出会い、リッチの“スピリットアニマル”となりました。
宿泊
スキャルダルヴィーク・ゲストハウス:共有バスルームだが、清潔で温泉や乗馬体験も提供。
食事
昼食はブロンドゥースのポッティルン、ディナーはアークレイリのバウティンでシンプルなパスタ、デザートはエイムンドソンのブックカフェ。
DAY 4: アークレイリ → ミーヴァトン湖
ミーヴァトン湖へ向かう途中、ゴーダフォスの氷瀑、クラフラ火山帯、ヘヴィルの蒸気噴出口などを見学。ただし雪と未除雪道路の影響で一部は足止め。
ハイライト
ゴーダフォス:雪に覆われた滝が幻想的。
ヘヴィル:蒸気と泥のプールが広がる地熱エリア。
ミーヴァトン・ナチュラルバス:ブルーラグーンほど規模は大きくないが、雪夜の温泉は格別。
宿泊
ディムムボルギル・ゲストハウス:湖畔のミニキャビン。
食事
昼はリェイキャリッドの情報センター併設カフェでファストフード、夕食はヴォガフォス・カウシェッド・カフェで自家製モッツァレラとジオサーマルベーカリーのパン。
DAY 5: ミーヴァトン → ホルナフィヨルド
最長のドライブ日。エギルススタジルでの情報ブースの店員が「雪の量ではなく、雪の質が重要」と警告。未除雪の山道を抜け、南海岸の絶景と夕暮れ、月明かりを堪能。
ハイライト
エギルススタジル情報ブース:道の状態と車の通過数を教えてくれた貴重な情報源。
宿泊
ハリ・カントリーホテル:海辺と山の間に位置し、部屋はシンプルだが広々。
食事
昼食はエギルススタジルのソルト・カフェ&ビストロでフラットブレッドピザ、夕食はホテル内レストラン。
DAY 6: ホルナフィヨルド → スコゥガル
ジュークルサロン氷河湖で日の出前に到着し、氷山の色変化を撮影。続いてスヴィナフェルス氷河のクラムピングツアー、雨の中ヴィークの黒砂ビーチでエルフらしき光景も。
ハイライト
ジュークルサロン:氷河湖の静寂と氷山の光が魔法のよう。
スヴィナフェルス氷河散策:クランプとアイスピックで約2時間の氷河歩き。
ヴィーク:黒砂ビーチと海食洞窟、薄暗い中にエルフの姿を見たかも。
宿泊
ホテル・スコゥガル:サウナとホットタブ付きの快適なゲストハウス。
食事
昼食はガソリンスタンドのファストフード、夕食はホテル内レストラン。
DAY 7: スコゥガル → ケフラヴィーク空港
最終日はスコゥガフォス、セルヤヴァララウグの温泉、エイヤフィヤトラヨークトル訪問センターを巡り、空港へ向かいました。
ハイライト
スコゥガフォス:60メートルの滝を階段で間近に。
セルヤヴァララウグ:1920年代に作られた人工温泉。風が強く登れず。
エイヤフィヤトラヨークトル訪問センター:2010年噴火のドキュメンタリー映像が見事。
旅の振り返りとアドバイス
アイスランドは都市部を除けばほぼ無人の広大な大地です。オフシーズンは特に人影が少なく、道路や施設の営業状況を事前に確認することが必須です。天候は変わりやすく、レイヤー装備と防水・防風の装備が不可欠。2WD車でもスノータイヤは必須で、道路保険(砂利・風害)にも加入しましょう。英語は通じますが、地名の発音は難しいので事前に練習を。
実用情報
運転:2WD車をレンタルし、スノータイヤと道路保険を必ず追加。未舗装道路では羊や馬に注意。
服装:防水・防風のレイヤーを重ね、ハイキングブーツと雪ブーツを用意。
言語:ほとんどの人が英語を流暢に話す。
オフシーズンの注意点:レストランやツアー、宿泊施設の営業状況を事前に確認。期待外れを防ぐために最新情報をチェック。
トイレ事情:温泉の湯は硫黄臭がするが、飲んだり食べたりしなければ問題なし。地熱水は髪が乾きやすいのでコンディショナーを多めに持参。長距離ドライブでは休憩所が少ないため、自然をトイレ代わりにする覚悟が必要です。




