バハでジンベイザメと泳ぐ体験記
体験記
イルカ?波紋?マンタ?それとも姿を見つけにくいジンベイザメ?メキシコ・ラパスへの旅で、寄稿編集者レイニー・リーは自分の中のキャプテン・エイハブを呼び覚ました。
ラパス(メキシコ)―喉が渇き、呼吸が浅く、水平線を見つめ続けた目が痛む。ジンベイザメ探しの船長、Fun Bajaのジョージ・ネグレテが「水面に影や白い背びれが見えたら、世界最大の魚が近くにいる」と教えてくれた。
「世界最大の魚」――ジンベイザメは全長20メートル、体重約34トンに達する。

Fun Bajaで泳ぐ様子(写真提供:ラパス観光局)

ジンベイザメ(写真:カイル・エリソン)
2日目の探索はまだ成果が出ず、帰国のフライトも迫っていた。そんなとき、船の前方から「左側にいる!装備を持って!」と叫び声が上がった。ジンベイザメは人に危害を加えることはなく、むしろ一緒に泳ぐことが推奨されている。
最初に姿を見た瞬間は言葉が出なかった。海に飛び込んだときには、すでに白い巨体は姿を消していた。ジンベイザメは体が大きい割に時速約8kmで泳ぐことができる。
エイハブのような執念が湧き上がり、仲間と即興でジンベイザメ向けのラップを作った。
ビッグ・プランクトン、エビを食べる
ビッグ・プランクトン、私のグリルに乗る
ビッグ・プランクトン、P‑A‑Zで
サメでもクジラでもない
でも見つけにくいんだ
その後、イルカや10フィート(約3m)のマンタと泳いだものの、失望感は拭えなかった。

コスタ・バハの夕暮れ

コルテス海でのシュノーケリング
埠頭に近づくと再び「今すぐ飛び込め!」の叫びが。今回は本当にチャンスだった。私はまるでタイタニックの最後の救命ボートに乗るかのように水中へ飛び込んだ。
すると、サファイア色の海底からジンベイザメの四角い頭部が姿を現した。
マスク越しに叫びながら、攻撃される心配はないと自分に言い聞かせた。ジンベイザメはプランクトンと藻類しか食べない。だが、全長15フィート(約4.5m)の巨体が自分に向かってくるのは、やはり圧倒的だ。
サメはゆっくりと私たちの周りを回り、数回円を描いたが、特に興味を示す様子はなかった。その光景は、60億年もの時を生き抜いた生物と間近に触れた、言葉にできない感動だった。
「海の微妙さを考えてみよ…最も恐ろしい生物が青い色彩の中に潜んでいる…」―ハーマン・メルヴィル『白鯨』
私は自分のモービー・ディックに出会い、生きて語ることができた。
旅行計画
いつ行くべきか
ラパスのジンベイザメシーズンは冬初めから春末まで。コルテス海とラパス湾で餌を探す時期だ。Fun Bajaのスタッフはジンベイザメの出没ポイントに詳しいので、プロと一緒に出航するのがベスト。さらに、ラパスから船で約1時間のイサ・エスピリトゥ・サントではアシカの子どもたちとシュノーケリングが楽しめる。
クジラ観察をしたいなら、1月から4月のグレイホエールの回遊期に合わせて訪れると良い。

アシカの群れ
宿泊先
CostaBaja Resort & Spa
ラパスで最も古い5つ星リゾート。メキシコ唯一のゲーリープレイヤー設計ゴルフコース、エスピリトゥ・スパのローカルトリートメント、プール3つ、複数のバー・レストランが揃う。ラパス中心部から車で10分、マリーナに囲まれたラグジュアリーな滞在が可能。
Hotel Perla
マレコン沿いのビーチフロントルームが魅力。1泊約90ドルと手頃で、シンプルかつ清潔な客室。
食事スポット
Las Tres Virgenes
シェフ・ヘスス・チャベス・パルティダが手掛けるメキシコフュージョン。海の恵みを活かしたウッドファイア料理と、フレッシュジュースが自慢。マルティーニ・デ・ナランヒタを注文すれば、庭の果樹からその場で柑橘類を摘んでくれる。


チョコレートクラム(Bismark-cito)
Bismark-cito
パラパ屋根のタコススタンド。新鮮なセビーチェと巨大なミチェラーダが人気。特にチョコレート・クラムのカクテルは、ライムを絞ってマカレナを踊らせるほどのエンターテイメント。
アクセス方法
航空機:ロサンゼルス(LAX)からAlaskan Airlinesが直行便で約2時間。東部からはAeromexicoでメキシコシティ経由。
車:レンタカーが便利。カボ・サン・ルーカスまで約2.5時間、芸術とサーフィンの街トドス・サントスは約1時間。ラパスのベストビーチは市中心部から車で10分。
その他
最新情報はFathomのサイトでチェック。




