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エスピリトサント島でのカヤックと自然体験

概要

メキシコ人はこの島を "Holy Spirit"(聖霊)と呼びます。ビーチに座り、沖合数マイルにいるジャンプするザトウクジラの群れを眺めると、まるで赤ちゃんが入浴中に水を叩くような光景が広がり、この場所の神聖さを実感します。黒い溶岩と火山灰が層を成す断崖が囲む保護湾は、透き通る青い海と白い砂浜に恵まれ、栄養豊かな海はグレーホエールやザトウクジラ、ジンベエザメ、イルカ、シロヘラジロカツオドリなど多様な回遊種が一年中姿を見せます。

私たちは世界中でカヤックツアーを提供する Alaska Mountain Guides(AMG) のメンバーで、まずはコラリト湾に到着。今後5日間で島の東海岸を北上し、パルティダ島を回ってコラリトへ戻り、ラパスで一泊。その後バハの太平洋側へ移動し、マグダレナ湾へ向かい、2日間のパドリングでグレーホエールが多く見られる湾口へ進む計画です。

サンゴ礁でのスノーケリング

キャンプに落ち着いた直後、スノーケリングギアを装着して近くの小さなサンゴ礁へ潜ります。ここはダメージを受けた場所とは無縁で、コーラルが豊かに成長し、ウミウシや大型スナッパー、ハマグリ、カキ、無数の小魚と幼魚が群れをなしています。午後にはウナギ3匹とサソリ魚2匹を観察し、生命の息吹に心が洗われました。

最も感動的だったのは、深く潜ったときに聞こえてきた長く低く鳴る音。これはオスのザトウクジラが求愛のために歌う「ハミング」の音で、まさにBBCの『Planet Earth』で見た光景と同じでした。岩にしがみつき深度を保ち、目を閉じてその音楽会に耳を傾けると、まるで自分だけが招かれた観客のように感じられ、魔法のような瞬間でした。

火山岩のハイキング

ビーチに戻りハイキングブーツを履いて山道へ。赤い火山岩が無数の気泡を閉じ込めた姿は、まるでエアロチョコレートバーの内部のよう。二週間前の小雨が乾いた大地に緑の奇跡をもたらし、植物が一斉に新芽を出しました。頂上に着くと、下の湾で鳥たちが餌の小魚に群がる様子が見え、黒いシルエットが水面を乱す光景は圧巻です。

崖の上からの夕日は、オレンジ色の太陽が山々の背後へ沈む瞬間を眺め、10日間の旅の予感を強く印象付けました。

隠れたラグーンと野鳥観察

翌日は潮が満ちたときだけアクセスできる南湾の隠れラグーンへ。ここはまさに鳥の楽園で、茶色のペリカンやフリゲートバード、黒冠ヘロン、白鷺、青ヘロンがマングローブの中でゆったりと過ごしていました。

イルカとペリカンの出会い

浅い水路を抜け北上すると、バンドウイルカの小群が私たちの前を横切り、続いて二番目のキャンプ地では茶色のペリカンが水面を警戒しながら見張っていました。昼食後はカヤックでイサ・バジェナスへ短時間のパドリングに出かけ、青足ブービーや壮大なフリゲートバードが空を舞う姿を堪能しました。

夜のハイキングと光景

ある晩、ハイキングの途中で水面を高く跳ね上がるエイの群れを目撃。その後、ビーチでペリカンの飛翔を撮影すると、空がまるで書道家の筆跡のように抽象的な形を描いていました。夕食時には、リングテイル・キャットがキャンプ周辺をうろつく姿も見られました。

エスピリトサント島でのカヤックと自然体験

海獣との遭遇

翌朝、コウモリの群れが夜の昆虫を捕らえて飛び回る様子を観察。その後、カヤックで出航すると、シーホエールの雄が姿を見せ、イーグルレイが10フィート(約3メートル)ほど跳ね上がって水面に大きな飛沫を散らしました。昼食時にビーチで紫色に浮かんでいたのはポルトガル船のクラゲ(Portuguese Man O' War)で、触手に奇妙な小魚が潜んでいましたが、別の無色のクラゲが膝に刺さり激痛を伴いました。ガイドのイシスが白酢を塗布してくれましたが、痛みはしばらく続き、8日後も赤い痕が残っていました。

アシカのコロニー

翌日、アシカのコロニーへ向かうと、子アシカがカヤックにすり寄り、母アシカが速く泳ぎながら大きな泡の帯を作って私たちを追いかけました。まるで子犬と遊んでいるかのような感覚で、雄のアシカが時折現れ、秩序を保つ様子が圧倒的でした。ある瞬間、子アシカが背中に乗り、私と共に回転しながら楽しむ姿は忘れられない体験です。

最終日のハイキングと振り返り

残りの日はイサ・パルティダの西側と海峡を回り、最後のキャンプ地へ向かいました。午後は大岩が点在する渓流をハイキングし、急な土石流が起きたときの迫力を体感。岩の上には東部カラーリスリザードが日光浴し、赤尾のタカが空高く舞っていました。5日間の旅を振り返ると、この場所は本当に神聖で、まだ旅の半分しか終わっていません。明日からは太平洋側へ向かい、グレーホエールとの出会いが待っています。

エスピリトサント島でのカヤックと自然体験
トラベルノート
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