MOHAIで体験する禁酒時代のスピークイージーと水上飛行機
MOHAIへの訪問とロケーション
1920年代は、ジャズが流れるスピークイージーやスキャンダラスなフラッパー、華やかなファッションといった魅力が満載です。そんな時代を体感できる展示『American Spirits: The Rise and Fall of Prohibition』がシアトルの歴史産業博物館(MOHAI)で開催されると聞き、胸が高鳴りました。
晴れた4月のある日、湖畔に位置するMOHAIへ向かうと、レイクユニオンはヨットやセイルボートで賑わっていました。旧海軍予備兵舎を改装した建物は湖に面しており、隣接するケンモア・エアの水上飛行機が低空を飛び交う様子はシアトルらしい光景です。
レイクユニオンの湖畔に佇むMOHAI。ヨットや水上飛行機の観察に最適です。写真: Margaux Helm
館内のハイライト
館の正面ドアをくぐると、まず目に入るのは2階層にわたる巨大なアトリウムです。ここには1919年製ボーイングB-1(ボーイング初の商用機)が展示され、右側にはシアトルの象徴的アイコンが壁一面に並ぶインスタレーションがあります。その上部にそびえるのは、雨天ビアリング・カンパニーの12フィート(約3.6m)高さの「R」サインです。サインは点滅させることができ、訪問者に人気です。
シアトルのアイコンを全て見つけられますか?MOHAIのグランドアトリウムで挑戦してみてください。写真: Margaux Helm
ワシントン州は昨年125歳の誕生日を迎えました。1889年の華やかなパーティー様子です。写真: Margaux Helm
シアトル史展示『True Northwest: The Seattle Journey』
2階はシアトルの歴史を扱う展示スペースで、先駆者以前から現代までを網羅しています。歴史マニアではない私でも、インタラクティブで楽しい演出に引き込まれ、1時間以上熱中しました。特に目を引いたのは「Great Fire Theater」――1889年の大火災をオペラ風に語るユーモラスなショーです。火の原因となった接着剤の壺が感動的なソロを披露する場面は、笑いと感動が交錯します。
博物館の窓から眺めるレイクユニオン。写真: Margaux Helm
1962年ワールドフェアで初登場したスペースニードルの記念品。写真: Margaux Helm
禁酒時代をテーマにしたエンターテインメント性抜群の展示。写真: Margaux Helm
禁酒時代展示『American Spirits』
2階の隅に位置する『American Spirits: The Rise and Fall of Prohibition』は、規模は小さいものの内容は濃厚です。アル・カポネをはじめとする有名な密造酒業者と一緒に mug shot(指名手配写真)を撮れたり、密輸酒のビデオゲームで遊んだり、実際のスピークイージーでチャールストンを踊ったりと、体験型アクティビティが充実しています。
この展示は、禁酒法(第18修正条項)で禁酒された1920〜1933年だけでなく、19世紀後半まで遡ります。当時の平均的なアメリカ人は1日4ショット相当のアルコールを摂取していたという興味深い統計も紹介されています。
1920年代以降の貴重な遺品が多数展示されています。写真: Margaux Helm
展示のハイライトは、バーテンダーと化粧室、ジャズエイジのレコードが揃う完全再現スピークイージーです。無印のドアをノックして入ると、まるで1920年代にタイムスリップしたかのような空間が広がります。バスタブジンの味を想像しながら、当時の雰囲気に浸ってみてください。
「louse around!」――1920年代の語彙を覚えて、再現スピークイージーのテーブルで楽しんでみましょう。写真: Margaux Helm
展示を楽しんだ後は、フリーモント・ブリューイングのビアガーデンでくつろぎながら、合法的な地ビールを片手に余暇を過ごすのがおすすめです。
『American Spirits: The Rise and Fall of Prohibition』は2015年8月23日までMOHAIで開催中です。チケット購入や訪問計画は公式サイトをご確認ください。




