長い道のりの先で
モンゴルでの挑戦
私たちはモンゴルで撮影を始めたとき、すぐに困難に直面しました。道路もフェンスも標識もなく、山と山の間の谷に入るたびに泥沼に足を取られ、現地の人々さえもウインチを借りにやって来るほどでした。これは『ロング・ウェイ・ラウンド』の撮影で、エヴァン・マクレガーとチャーリー・ボーマンと共に、ロンドンからニューヨークへと3か月半かけて辿ったルートを追いかけていました。モンゴルの美しさに心を奪われ、困難にもかかわらずここにいられることに感謝の念が湧きました。
映画への情熱は幼少期から
子どもの頃から映画制作に強い関心があり、13歳のときは父の8mmカメラでストックフレームアニメーションを作っていました。ビリヤードの球や庭の家具、玩具の兵隊など、さまざまなものを撮影しました。画質は粗かったものの、映像で創造する楽しさを知る貴重な経験でした。
バイクと大学、そして写真ビジネス
十代になるとバイクレースに夢中になり、試験が終わったらレースで稼ぎ、恋人と過ごすつもりでした。しかし、副校長との偶然の出会いで「学位取得でも給料がもらえる」ことを知り、土木工学を学ぶために大学へ進学しました。バイクは続けつつ、写真の副業を始め、静止画への興味が再び映画制作への道へと私を導きました。
ステップでの奇妙な出会い
ある夜、ステップで雨が降り始め、テントを張っていたとき、遠くのゲル(遊牧民の住居)で馬の去勢作業を見ました。作業が終わると、ホストが「お茶をどうですか?」と招いてくれました。
チャーリーとデイビッドを連れてゲルに入り、白く甘いミルクティーをいただきました。座っていると、英語で「ナッツはいかがですか?」と聞かれ、実は「精巣」のことだと説明されました。二百個ほどの精巣が鍋に浮かんでおり、私たちはそれを「ナッツ」として提供されました。
エヴァンは全部食べましたが、私は大きな馬の精巣を口にしました。まるでキンダーエッグのように大きく、飲み込もうとしたものの喉に詰まり、結局床に転がって笑いが起きました。ホストを怒らせていないか心配でしたが、結局は笑い話に終わりました。
冒険がもたらす人間関係
冒険は人と深く関わる機会を与えてくれます。仕事やエネルギーが限られる中で、遠征は友人やパートナーとの絆を再確認させてくれます。ただし、長時間の共同生活は摩擦も生むため、慎重さが必要です。私は『101 Amazing Adventures』という本を書き、実際に多くの遠征を経験しながら、恋人と共にいくつかの旅を実現しました。
ガイアナでのカウボーイ体験
ガイアナではバケローノ・カウボーイと出会い、八時間の未舗装道路を走り、深い穴や川、ピラニアが泳ぐ水路を通過しました。宿に着くと、トイレの便座に巨大なカエルが乗っており、天井には大きなコウモリが飛び交っていました。恋人からは「サソリに踏まれないように」と警告されました。
翌日はピックアップトラックの後部に木の板を乗せて十六時間も乗り続けました。ロンドンの地下鉄で同じことをしたら騒がれるでしょうが、ここでは日常を離れた冒険が人生を豊かにしてくれます。
モンゴルでの事故
雨で滑りやすくなった道路を走行中、ミツビシの後輪がパンクし、車はスリップして転覆。車体が二度転がり、エンジンはまだ動き続け、燃料が漏れ出す中、Blurの「Track」が流れていました。6フィート5インチ、体重130kgのロシア人がフロントガラスを蹴り飛ばそうと奮闘しながら、事故の奇妙さとその後の物語を考えていました。
旅への情熱
地理の授業が好きだったわけではありませんが、地図や地球儀を見るたびに胸が高鳴ります。自宅のシャワーカーテンは世界地図で、シャワーを浴びながら次の旅先を想像します。テントを張り、恋人と野営する感覚は格別です。光が薄れ、他の人々が帰宅する中で自分だけが残る瞬間は、何ものにも代えがたい興奮です。
人生の小さな出会いが大きな道を作る
偶然の出会いや思いつきが、ワインのボトル越しの会話や山の夜の語らいから実現へと変わります。旅と映画制作は、行き先・手段・資金を自ら決めて、ドアを開けて踏み出すだけです。
それだけです。ドアを開けて、外へ出るだけです。




