北イタリア・ロンバルディアを巡るベジタリアン食体験
ドイツからミラノへの列車旅で、イタリアの名高い料理を楽しむことがハイライトの一つでした。ベジタリアンの私にとって、パスタ、ピザ、リゾット、パン、ペストリーなど、ロンバルディアを中心とした北イタリアの独特な味わいが待ち遠しかったです。肉や魚介を称賛する友人たちの声に負けず、食事に不自由は感じませんでした。
ロンバルディアと北イタリアの味を探る
今回の旅で訪れたロンバルディアとヴェネトのベジタリアン料理をご紹介します。ここに掲載するのは、地域の豊かな食材をほんの一部抜粋したものです。
ポレンタとリゾットが主役
ロンバルディアの料理は、南イタリアのトマトベースのパスタとは異なり、ポレンタやリゾットが中心です。写真に黄色が映えるのは、中世に食事に金粉をまぶして健康と贅沢を象徴した慣習に由来します。金が手に入らなくなると、世界で最も高価なスパイスであるサフランが代わりに使われ、代表的な「リゾット・アッラ・ミラネーゼ」にはサフラン、パルミジャーノ・レッジャーノ、バターがたっぷりと加えられます。
バターやラードは、特にポレンタに大胆に使用され、野菜や肉と合わせて提供されます。
中欧の影響とイタリアらしさ
北イタリア料理は中欧の影響を色濃く受けており、アスパラガスと卵にトリュフを乗せた一品はまさにイタリアのエレガンスです。
鶏肉料理が多いものの、ベジタリアン向けのメニューも豊富です。たとえば、ズッキーニの前菜は絶品です。
自家製ニョッキとセージバター
私のお気に入りは「セージバター添えニョッキ」(burro e salvia)です。ジャガイモ、卵、小麦粉、セモリナ粉で作る自家製ニョッキは、市販品をはるかに上回ります。ジャガイモの選択が味を決めます。
カゾンチェッリとトルテッリ・ディ・ズッカ
ロンバルディアのカゾンチェッリは、チーズ、ほうれん草、レーズン、梨などが詰められ、セージバターでいただきます。カボチャの詰め物をしたトルテッリ・ディ・ズッカは、シンプルにバターとパルミジャーノだけで味わいます。
チーズと乳製品の宝庫
グラナ・パダーノ(チアラヴァッレ修道院で900年以上前に誕生)やゴルゴンゾーラ、マスカルポーネなど、40種以上のチーズが揃います。現地でチーズボードを注文すれば、さまざまな風味を楽しめます。
クリームが入ったブッラータは、トマトと合わせると贅沢な一皿に。イタリア産ブッラータは輸入品を凌駕します。
パスタ、ピザ、サラダ、サンドイッチにブッラータをトッピングすれば、格段にリッチな味わいになります。
パン、ピザ、そしてサンドイッチ
ミラノのパン屋で提供された、細切りズッキーニ、卵、トマトを挟んだパニーニは忘れられない味です。
ピザも北イタリアで大人気。ミラノの「Pizzeria Spontini」やヴェネツィアの「Antico Forno」がおすすめです。ルッコラをかけたピザは、肉を加えたバージョンでも美味しくいただけます。
ワインとオリーブオイル
ガルダ湖周辺のオリーブオイルは格別で、同地域のチアレットロゼや、オルトレポ・パヴェーゼ、ヴァルトリーナのワインと相性抜群です。
ヴェネトの飲食文化
ヴェネトはアペロール・スプリッツの発祥地(トリエステやパドヴァと争われる)として知られ、ハッピーアワーでは無料のアンティパストビュッフェが楽しめます。
朝食はカプチーノとコルネット(プレーンまたはクリーム入り)が定番です。
スイーツとジェラート
ベーカリーではカンノーロ、ショートブレッド、ケーキ、メレンゲ、フルーツタルト、ベルガモの名物「ポレンタ・エ・オエジ」(Polenta e Osei)やマスカルポーネのティラミスが並びます。
濃厚でシルクのような食感のジェラートは必ず味わうべきデザートです。質の高いジェラテリアの見分け方は別途ご紹介します。
あなたの好きなイタリア料理は何ですか?




