シアトルで出会った山々:ゲーターズからシロイワヤギへ

Klahhane Ridge. Photo: Chelsea Westerlund.
はじめに
シアトルに引っ越してから今年の10月でちょうど1年になります。フロリダ出身の私にとって、山はほとんど未知の存在でした。砂浜や暖かい海、ヤシの木、平坦な地形、そして可愛らしいワニたちに慣れ親しんでいたからです。北西部や北東部へ家族旅行で行ったことはありましたが、実際に登山を始めて初めて山の壮大さを実感しました。最初のハイクで高所と岩だらけの地形に身を置くと、同時に小さくもあり、力強くもある自分を感じ、まさに精神的な体験でした。広大なアルパイン景観に圧倒され、自然の偉大さに謙虚さと安らぎを得ました。
ワシントン州の自然の魅力
ワシントン州は“水・森・山”というシンプルな方程式で語れるほど自然が豊かです。雨林、五つの火山、そして大きなフィヨルドが点在しています。生涯にわたって探検できるスポットが無数にあり、私が体験した日帰りハイキングをご紹介します。

Klahhane Ridge. Photo: Chelsea Westerlund.
おすすめ日帰りハイキング
Klahhane Ridge(オリンピック国立公園)
オリンピック半島に位置し、ハリケーンリッジからアクセスできる全長約7マイル(往復)のトレイルです。ハリケーンリッジへ車で上がるだけでもオリンピック山脈の壮大な眺望が楽しめます。初めてのハイクでは、黒尾鹿が何十頭も、マーモット、母熊と子熊、リス、そしてシロイワヤギが一頭見られました。シロイワヤギのように山の頂を駆け上がりたいものです。
Mailbox Peak(カスケード山脈)
鋼のように硬い筋肉が必要なトレイルです。古いルートは往復約5マイルで、2.5マイルの距離で標高差4,000フィート(約1,200メートル)を登ります。新しいルートは往復約9マイルで、勾配が緩やかです。登山訓練中のラニエール登山者が重いパックを背負ってこの古道を上り、登頂の準備を確認することもあるほどです。頂上にたどり着いた瞬間の達成感は格別です。

右・左:Mailbox Peak. Photos: Chelsea Westerlund.

Camp Muir(レーニア山)
レーニア山のCamp Muirまでのハイクは往復約8マイルで、標高10,000フィート(約3,000メートル)を超えます。岩の落下音や雪原でのクレバス越え、薄い空気での呼吸変化など、登山ならではの体感が味わえます。キャンプ場で出会った登山者たちとロープを組んで更なる登頂を目指す姿は、冒険心を刺激します。下山時に滑り降りる(グリッサーディング)体験も忘れがたいものです。

Camp Muirから見えるレーニア山の登山者たち。 Photo: Chelsea Westerlund.

次の登頂区間へ向かうクライマーたち。 Photo: Chelsea Westerlund.
まとめと次の挑戦
フロリダの暖かい海やワニたちが恋しくなることもありますが、ワシントン州の多様なアウトドア文化は私に新たな刺激を与えてくれます。次に挑戦したいのはマウント・アダムスです。ジョン・ミューアの言葉通り、「山が呼んでいる、行かなければならない」。皆さんも自分の住む地域の自然を楽しみ、独自の魅力を満喫してください。ハッピー・トレイル!
※グリッサーディング用に Hefty Ultra Flex のゴミ袋を使用しましたが、非常に便利でした。

Klahhane Ridge の白い雪の中で遊んでいます。 Photo: Chelsea Westerlund.




